『Souvenir Serge De Diaghileff"s Ballet Russe』
with Originals by Leon Bakst and Others；
New York, Metropolitan Ballet Company, 1916年
Published Morris Gest；31X23.5cm、40頁。厚紙装

1909年にシャトレ劇場で幕を開けたディアギレフの「バレエ・リュス」の、1916年の米国ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場での公演プログラムです。

この時の唯一の北米公演プログラムには二種類あって、①ニジンスキーが不参加のもの ②ディアギレフが参加せず、ニジンスキーが臨時の団長を務めた二度目のもので、表紙の意匠が異なり、収録された写真や図版が一部差し替えられています。

本書はその貴重な①のディアギレフ版で、巻頭にバクスト画のディアギレフの肖像、また表紙の意匠はシャトレ劇場版（白い表紙）と同じでバクストによるものです。

そのバクストによるカラーの舞台衣装デザイン、マッシーニ、ブルム他のセピアの舞台写真など、カラー挿絵が14点とセピアの図版が9点、見開きの「シェーラザード」の舞台画、演目の紹介などの本文が８頁、巻末に広告が2頁、裏表紙の内側にカラーの煙草の広告が貼られています

茶色のきれいな模様紙にエンボスの金文字で『Souvenir Serge De Diaghileff"s Ballet Russe』とタイトルが打たれ、背紐綴じ、挿絵も本文も、光沢のある用紙の薄い黄色の飾り枠のなかに印刷されています、
本文も大変きれいな 大事に保存されていて、100年以上昔の「バレエ・リュス」オリジナルのプログラムとして、保存状態はきわめて良好です。